SMを楽しむためにしておきたいこと(壱)
SMプレイを楽しむうえで技術や知識、熟年度といったもののほかに、SMプレイを楽しむための心と体作りというものも実はとても大事なことなんです。
そういうと「主従関係のこと?」と真っ先に考えると思います。
確かに、相手がいることなので心の繋がりはとても重要です。
それも大事ですが、プレイ自体を楽しむために何でもこなす体作りも必要だと考えてます。気付く人は気付きますが、あまり考えないことかもしれません。しかし、ここまで出来てSMの世界が堪能できるのではないかと思うのです。
役割はハッキリと
主従関係が決まっているので、役割が存在するわけです。責める側と受ける側。しかしそれだけでは少し物足りなく感じます。プレイでS側が責めてM側が受ける、これは当たり前のことですが、そこにシチュエーションを設定するとより調教が楽しくなるということ。
AVでもそうですね。理不尽な状況で無理矢理レイプされる女性(父親の借金の肩代わりに性処理道具にされる娘とか)、女王様の忠実な愛犬M男ペットになる男。といった具合に調教する時の状況や役割をはっきりさせると人はそれになり切ることが出来るのです。
そこには心理的な効果があるため、ボンテージ衣装を着たら私は女王様になる、檻に入れられた私は奴隷。形や視界から役割が身に染みて気持ちもそのようになっていきます。
SMプレイで主従関係が大事ですが、それをより濃く感じるためにシチュエーションや役割をしっかり決めてプレイをするとSとMの存在がより引き立ちます。
自分の性癖を知る
どんなことに気持ちよさを感じるのかあまりわからないというマゾはいます。気持ち良くしてくれるだろう。なんとなくSMに興味がある。というS側に丸投げなマゾ。未経験の方なら経験がないので仕方ありません。しかしSMに興味がありやってみたいと思ったなら何か好きだと感じたことがあるはずで、何かに興奮しているはずなんです。
実際にプレイに入るとよくわからなくなるということは最初のうちは多いですが、どんな変態性が自分にはあって、SMが好きな相手とどんなプレイをして一緒に気持ちよくなっていきたいのか、自分をさらけ出せるようになると良いと思います。
プレイについて
緊縛をするなら体の柔軟性を鍛えよ
緊縛をするなら縛る側は縛る技術や知識が必要になります。簡単にできるものから、宙吊りなどの危険な緊縛までバリエーションが豊富なプレイです。見よう見まねで行うのは危険なので、難易度が上がるにつれちゃんとした知識がなくては相手にケガをさせてしまいます。また、結び方だけを知っていればすぐ出来るのかと言えばそんなことはありません。何度も練習をしてスルスル結べるようでなければ相手を喜ばせる緊縛はできません。
それと同じぐらい結ばれる側にも必要なことがあります。それは体の体の柔軟性です。手を後ろにまわしたり、あぐらをかいたり、片脚を挙げたりと緊縛の種類によっては様々な姿勢を取らなくてはいけません。簡単そうに見える姿勢でも普段取らない動きだと体には負担がかかります。体が硬ければそれだけ怪我に繋がったりコリの原因にもなります。
なによりも、どれだけパートナーが緊縛の知識があっても縛られる側がそれに対応できないのであれば緊縛プレイを十分に楽しむことができません。体は動かさなければ硬くなっていく一方です。柔軟性としなやかさを備えてこそ緊縛は完成されるプレイなので緊縛に興味がある縛られたい方は日ごろから柔軟体操をして怪我防止とどんなポーズもとれるしなやかな体を整えましょう。
終わりに
遊びや趣味も全力でやるから面白く楽しくてやめられなくなるのです。
好きだから、エッチなことがしたいからだけだと一人でやってる性処理の方が断然気持ちいいと思っています。
SMは性的嗜好のプレイですが、人とのコミュニケーションと勉強の積み重ねだと思います。
たかが緊縛といっても出来ることは自分の努力次第でどれだけでも楽しさが増していきます。